産業由来のガスおよびCO2を原料とするメタノール製造実証設備の運転開始について
2026年10月22日
三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊佐早 禎則、以下、当社)は、水島工場内に建設した産業由来のCO2や副生ガスなど多様なガスを原料とするメタノール製造実証設備(以下、本実証設備)にて、2026年9月よりメタノールの製造を開始したことをお知らせいたします。
本実証設備は、2026年10月22日付ニュースリリース※1で発表いたしました、JFEスチール株式会社ならびに三菱ケミカル株式会社と開始した、炭素循環社会の実現に向けたサプライチェーン実証実験においてメタノール製造を担う設備です。
このたび、本実証設備のお披露目・見学会を、経済産業省、岡山県、倉敷市、JFEスチール株式会社、三菱ケミカル株式会社の関係者をお招きし開催いたしました。地域産業と行政・自治体の連携による、カーボンニュートラル社会実現に向けた重要な節目となりました。

本実証設備の外観

当社水島工場内に新たに設置した展示スペース
なお、本実証設備は、経済産業省資源エネルギー庁の補助事業※2において、令和6、7、8年度の各単年度で採択され、これらの年度にわたり支援を受けています。
加えて、倉敷市の設備投資促進奨励金の認定を受け、今後2箇年にわたり支援を受ける予定です。
本年9月より開始した本実証設備でのメタノール製造では、当初の計画通り、製鉄プロセスから発生する副生ガスを水素と直接反応させることで、年産100トン規模の従来品と同等の品質を持つメタノールを製造可能であることを確認しました。今後は、技術実証をさらに継続し、商業規模の設備への応用に向けた運転データの収集・蓄積を進めてまいります。
また、本実証設備は移設可能なモバイルプラントとして設計・建設されており、将来的に国内各地へ移設することで、多様な原料からのメタノール製造実証に加え、製造されたメタノールの利用先を含めたサプライチェーン実証も可能にいたします。メタノールは、従来から幅広い用途で使用されてきた基礎的な物質であり、多様な原料から製造することができます。そのため、従来のナフサに依存する基礎化学品サプライチェーンを補完するだけでなく、次世代燃料としても、国内における新たな役割が期待されています。
また、移設先での稼働を安全かつ円滑に進めることを目的に、本実証設備には当社で新たに開発した自動起動・停止機能を実装しました。さらには、当社新潟工場に遠隔技術支援室を設け、そこからの設備モニタリングおよび運転支援を実施することで、現場運転体制の省力化を可能としております。本実証設備を活用した遠隔技術支援体制の実績を、将来的には当社メタノール製造プロセスを採用するお客さま向けサービスにも展開する計画です。
当社は、ミッション「社会と分かち合える価値の創造」のもと、持続可能な資源循環型社会の実現に向けて、多様な素材の基幹原料であり、さらには次世代燃料としても注目を集めるメタノールを介して炭素を循環させる環境循環型プラットフォーム「CarbopathTM」を推進しています。今後も関係する産業界のパートナー、行政・自治体と連携し、さらなる技術開発と社会実装を推進してまいります。
※1 2026年10月22日付ニュースリリース(https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2026/261022-1.html)
※2 経済産業省資源エネルギー庁の補助事業
・令和6年度:石油供給構造高度化事業費補助金(次世代燃料安定供給のためのトランジション促進事業のうち、次世代燃料の安定供給促進事業)
・令和7年度:非化石エネルギー等導入促進対策費補助金(次世代燃料生産・利用技術開発事業費のうち、合成燃料(e-fuel)等導入促進事業)
・令和8年度:非化石エネルギー等導入促進対策費補助金(次世代燃料生産・利用技術開発等事業費のうち、合成燃料(e-fuel)等導入促進事業)
以 上
お問い合わせ先
三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
TEL:03-3283-5040